2009年12月29日火曜日

フリスビーの殿堂/Frisbee Hall of Fame (in Japan)

フリスビーの殿堂/Frisbee Hall of Fame (in Japan)

日本って国は人に栄誉を与えるのが下手だと以前から思っている。
文化・科学などの功績に対して海外が評価したから慌てて日本でも賞を出したり、.....
ノーベル賞が発表になるまで全く知らない人達。

フリスビー界(スポーツ・フライング・ディスク → 残念ながら陸上の円盤投げは含まない)の殿堂というのがアメリカではあるのです。
http://www.admin.mtu.edu/~dkwalika/frisbee/original.html
ここで殿堂入りしている方で私が知っているのは、
・ディスクゴルフの父  Ed Headrick(エド・ヘドリック)
・元祖オールラウンダー John Kirkland(ジョン・カークランド)
・美しすぎるフラミンゴキャッチ Jo Cahow(ジョー・ケイホー)
・元祖フリスビーオタク Dan Roddick(ダン・ロディック)ニックネームはStork(コウノトリ)
・ミスター・サイドアーマー Victor Malafronte(ビクター・マラフロンテ)
などだ。
UPAでは、Wham-O World Class 165g (80 mold)を殿堂入りさせているのも面白い。

で、

日本でも「勝手に」フリスビーの殿堂を考えてみた。
・杉山嘉久(スギヤマヨシヒサ)
・中村優史(ナカムラマサトシ)
・山森玲治(ヤマモリレイジ)
・七戸公季(シチノヘコウキ)
・掛布貴小衣(カケフキサエ)
・柿本千枝子(カキモトチエコ) -- 現在もディスクゴルフで活躍中!!
・竹内博行(タケウチヒロユキ)
・小林信也(コバヤシノブヤ)
少なくとも上記の8名については、日本においてフリスビーがスポーツとして発展する黎明期に大きな影響力を持ったプレーヤーだったことは間違いない。

プレーヤーではないが
・高橋佳子(タカハシヨシコ)日本フリスビー協会のアネゴ
 ヨシコちゃんについては海外遠征には必ず同行し、裏方として活躍してくれたので加えるべきと考えた。

彼ら以外にもまだまだ殿堂にふさわしいプレーヤーはたくさんいる。
・若林憲昭(ワカバヤシノリアキ)
・大島寛(オオシマヒロシ)
・川崎篤人(カワサキアツヒト)
・横田浩(ヨコタヒロシ)
など、...

彼らのような功績のあるプレーヤーには、全日本個人総合選手権大会やディスクゴルフ公式戦に自由にエントリーできたり、JFDAやJPDGA等の永久会員を与えるとかあってもイイんじゃないかとも思う。
国民栄誉賞みたいに死んじゃってから送られてもちっとも嬉しくないからね。
是非とも、「勝手に」フリスビーの殿堂を作っていきたい。

2009年10月7日水曜日

ミレニアムのディスク - オリオン・シリーズ

ミレニアム社は、イノーバの工場でディスクを作らせているメーカーだ。
イノーバのディスクに非常に良く似ているが独自の飛行特性を持っている。
個人的には、イノーバのプライベートブランドのイメージを持っている。
さて、最近あのQFが復活するというので手持ちの関連ディスクを見比べ、
投げ比べた感想をレポートします。
Quantam Orion Long Fade - QOLF: 日本では「QF」と呼ばれているディスク。
・Japan Open 2006 - Blue 151g、 Red 150g
 便宜上、プロトとする。カラーによる差は小さいが、赤の方が全体的に平ペッたい。
 高速時の起き上がりが少なく、起き上がり方も自然である。
 フェードもゆっくりしている。Firebirdのように急激には曲がらない。
 ヘビーディスクで比較対象としては適切ではないかもしれないが、
 イノーバのStarfire とか Starfire-L とかに似た特性と思う。
 イノーバ式の特性で表すと、Speed 10, Glide 4, Turn -1, Fade 2 だ。
・First run 1.1 - Yellow 147g, Lite Blue 150g, Lite Green 151g
 プロトに比べてやや柔らかいが形状の差はほとんど見られないので
 飛び方もほとんど同じである。素材が柔らかい分オーバーステイブル度が下がっている。
・Second run 1.2 - Neon Yellow 150g
 外見上の違いはトップ側のリム形状の変更だ。
 1.1までがきれいな曲線を持っていたのに比べで、1.2ではやや直線的になっている。
 飛行特性はより直線性が増したようだ。
Sirius Orion Long Fade - SOLF
 イノーバのスター素材に似ているがイノーバのものよりもザラザラした印象。
 プリントデザインにはオリオン座のベルト3星が入っています。
・1.1 - White 150g、165g
 素材による違いが形にもはっきりとでていて、同じ1.1でもトップが平らである。
 高速時には良く起きる。というか、ある狭い範囲で急に起きる傾向にあり
 扱いに注意が必要かもしれない。QOLFに対するSOLFの違いは、Gazelleに対する
 Cheetah 的な差である。
・1.2 - 未入手
Millennium Orion LF - OLF or MOLF
 このディスクにもオリオン座の三つ星が入っているよん。
・1.1 - White 149g
 形状的には、SOLFとQOLFの中間位で、QOLFとの差は小さい。
 飛行特性もQOLFと変わりなく、むしろイノーバのプロ素材的なねっとり感で
 QOLFよりも引っかかりが良い気がする。状況に応じて使い分けたい。
・1.2 - White 150g
 形状の違いははっきり分かるので飛び方も異なっている。
 1.1よりも直線的な飛行に思われる。

【おまけ】
Sirius Orion Long Straight - SOLS
・1.2 - White 151g
 ValkyrieやSidewinderの代わりにテストしています。
 上手く使うと、長い右カーブに使えそうです。

2009年9月15日火曜日

セクシーなディスク - その2

相変わらずディスク購入の散財が続いている。
最近、めっきりと飲み屋にいくことが無くなった分が、そのままディスクに流れていると思う。
で、
Wham-O Supra 112g(スープラ)という1981年に作られた中央がゼクトロン(Zectron)という強化フィルムでリムがフリスビーというハイブリッドな1枚がある。中央が、スパイラルの絵柄とユニコーンの絵柄の2種類が存在する。
軽いので風に良くのる(浮く)のと中央が絶対割れないというフリースタイルの練習用にはもってこいのディスクなんです。

ユニコーン柄のスープラは、弟子達に進呈してしまい自分用のが無くなってしまったのでebayを眺めていたら、「新品・箱入り」を格安で発見し見事にゲットしちゃいました。同時に、スパイラル版を2枚、類似品のSpectra 137g(スペクトラ)1枚もゲットできた。実は、箱入りでスパイラルのスープラが送られたんだが、フリスビーが割れていて譲ってくれたやつに連絡したら代品としてスペクトラを送ってくれた。
スペクトラにも絵柄が2種類あって、ダイヤモンドとファイヤーがある。私は、ファイヤーしかもっていないので現在はダイヤモンドのスペクトラを探している。スープラでさえ年に4~5枚の出品がある程度、スペクトラはここ数年ほとんど出てこないのであきらめて居る。
このゼクトロンのフリスビーはティッピングで「ベコォ~ン」と何ともへんてこな音がするのも面白い。

これ以外では、普通のDX Roc (147g)だが、やけにトップが薄くでリム部に重さがある1枚がいい感じに飛んでくれてる。
KC Pro Roc (x12)のなんともふにゃふにゃな感じよりも今は相性が良い。
昔はミッドナイトフライヤーという蛍光物質を混ぜて重量を重くしたフリスビーをゴルフに使っていたので暗闇に光るRocで150gを発見してしまい即注文!!。
標準のRocとは別のモールド(Ontario版)で作られている。
いわゆるオンタリオ・ロックというやつだ。
現行モデルよりもストレート性が高いので、シルバーウィークにたくさん投げてみよう。

イノーバの兄弟ブランド(?)のミレニアムの、オリオン LFを数枚購入した。
ミレニアム素材(イノーバのプロ素材に近い) オリオン LF 1.2 (149g) x2
カンタム素材(イノーバのチャンピオン素材に近い) オリオン LF 1.1 - 1st run (147g、149g) QFと言うやつ。
シリウス素材(イノーバのスター素材に近い) オリオン LF 1.1 (150g)
2006年のジャパンオープンでプロトながら、Quantum Orion LFが登場して現在でも人気の高いディスクがある。これの量産タイプを素材別に購入と言うわけです。オーバーステイブルなドライバーなんだが、ファイヤーバードのように極端に左にいくのと違ってじわりじわりと曲がっていくところが個人的には気に入っている。向かい風でも安心して使える。

ebayで、チャンピオン デストロイヤー 135g (水に浮くよ)というのを見た。試作品らしいが、ゲットできなかった。
透明な赤いチャンピオンディスクにあのロボットがプリントされていた。こいつぁ~セクシーだ!!

2009年8月20日木曜日

セクシーなディスク

セクシーなディスクってあるんですよ。

たくさんディスクを持っている中で、何枚かはとても投げやすかったり、
ネイルディレイしやすかったり、ボディロールしやすかったり、
単に見ていて美しいと思えたり、、......オタクの世界ですけどね。

今年出会った(購入した)ディスクのベスト5を考えて見た。
1.Innova Champion Boss -- パープル --
   透明感のあるプラスチックとドーム状のトップが美しい。
2.Innova Eco-Star Roc -- 20 years of Roc (San Marino mold) --
   握った感触がすばらしい!!
   こいつならどんなアプローチでも応えてくれそうな気になる。
3.Wham-O Frisbee Supra 112g -- Spiral --
   箱入りの新品がデッドストック。透け具合が美しい。
4.Innova Champion Destroyer -- ワインレッド --
   美しい!!
5.Wham-O HDX 80 -- Light Blue with Silver Print--
   ごく初期のHDX 165gサイズ

以下、5位には入れなかったディスクたち。
・Wham-O HDX 80 -- Cherry Red with Gold Print --
   美しい赤とゴールドのバランスが素晴らしい。
・Wham-O Frisbee 100E -- Freestyle Magazine --
   雑誌のオマケになったフリスビーだが虹色プリントがやけにきれい。
・Innova Champion Aviar -- Eleven Times KC model --
   強烈なレッドに圧倒される。
・Innova R-Pro Boss -- Red with Holographic Pprint 147g --
   ディスクとしての出来が非常に良く。すでに愛用の1枚。
・Millennium Quantum Orion LF -- QOLF, Japan Open 2006, Red 150g --
   今年は、ピンクが赤のディスクでと思ってたら出会った。

フリースタイラーな私としては、スカイスタイラーが一枚も入らなかったことが
ちょっと寂しい。
ebayつながりで、ディスクコレクターのサイトを紹介してもらった。
スカイスタイラーはナカナカ売ってくれない。
もしかすると、新品で80年代のものは無いのかもしれない。

セクシーなディスクってあるんです。
ホント

2009年8月18日火曜日

もうだめだよ、Wham-Oのディスク!!

新色になったWham-O製のフリースタイル用フリスビー 160gを買った。
フリスビー独特の表面の溝が無くなっている写真がオンラインショップに載っていたので、
 「もしかして、スカイスタイラーに近づいたか?」
と期待したが、送られてきたものは前回のFreestyle 160gモデル同様に中国製だった。
しかも、溝付き。
唯一異なっていたのは、ボトムに中国工場でのモールド番号と思われる数字だった。
パールは「1」、オレンジは「2」だった。
ちなみに前回までのフリスビー 160gは「300」だった。
モールド番号は同でもいいけど、ディスクとしての仕上がりはこれまでのなかで「最低」だ。
いかにも中国製って感じで非常に安っぽい。これで、10ドルは無いだろう。
今後、Wham-Oのフリスビーは買わない。絶対、買わない。
こんな品質のフリスビーしか作れないならもうダメだよ。
80年代までのフリスビーなら ebayで買うかもしれんが、
現行および今後のフリスビーには何も期待できない。
ネイルディレイする気にもなれん!!
こんなディスクじゃ、ちっとも上手くなりゃしない。
プレーヤーをバカにするなよ Wham-O!!

 あきらめ~怒り~損した気分~

スカイスタイラーだって最近のものは誉めれるような品質じゃないけど、まだましだ。
フリースタイルを始めようと思う人は「スカイスタイラー / Sky-Styler」を買おう!!

8/19 補足
 そう言えば、今年購入したFPAのプレーヤーズ・キットだけど、
 ・スカイスタイラー 1枚
 ・Wiz-Ring 1枚
 ・フリスビー(100E) 1枚
 だった。
 推測だが、FPAとしてもFreestyle 160gをプレーヤーズ・キットに含めようなんて気が
 無いってことじゃない?
 Freestyle 160gを使ったイベント記念ディスクも見たことがない。

2009年5月22日金曜日

香るディスクときたもんだ

イノーバもやるもんだ。
ゴム系素材「ラバープロ R-Pro」のディスクが登場したと思ったら木クズが混ぜ込まれた「ラバー&ウッド RW-Pro」というディスクも発売された。
森林浴というか癒しの香りがするとか人それぞれだが、ほのかな木の香りがどうしても気になって、Aviar と Roc を勝ってしまった。長期の使用あるいは保管でどのような変化が起きるのか分からないがしばらくは木の香りを確かめつつ使うことができる。

ディスクゴルフ用ディスクとしての仕上がりには要注意である。
特にRocの方は、プラスチックの冷却時にトップ(表面)に向かって相当の力が発生したようで最近のKC Pro Roc や DX Roc に比べて平ペッタい。微妙に直径が大きく感じる。そして決定的な違いはリム内側が極端に外に広がっている。
ア〜ぁ、素材で特性が変わるんですよ。微妙だなディスクゴルフ。

2009年4月17日金曜日

ディスクの香り

1976年雑誌ポパイに触発されるように始めたフリスビーだが、集まったディスクも大小合わせて500枚を突破している。中には超ヴィンテージなものもある。時々、保管箱から出して眺めることがあるが、フリスビーには不思議な香りというか匂いがある。こうなるとコレクターを通り越してフリスビー・フェチと言っても過言ではないだろう。
最近のディスクゴルフ用のものでも独特な匂いがある。その匂いは使い込むとすぐに消えてしまうデリケートなものだ。
海外通販でディスクのまとめ買いをした時、送られて来た箱を開けると新しいディスクが届いた喜びといっしょに独特な香りにもうれしくなるのはきっと私だけだろう。

2009年3月13日金曜日

アルキメデスの原理

ディスクゴルフのネタとして、150クラスとヘビーディスクと重量による使用制限が日本ではあります。
よく150とヘビーでは特性が違うといわれますが、どんなところが違うのか自分なりの感想と疑問点をまとめておこうと思います。
重量による違いは、風の影響が最も顕著だと思います。
そこで「150とヘビーで形状として同じものなんだろうか?」という大きな疑問が出てきました。
20年以上前にWham-O社が作った「Midnight Flyer(ミッドナイトフライヤー)」は、プラスチックに蛍光材を混ぜて通常のディスクよりも重くすることに成功しました。
蛍光材の混ぜる量で重量をコントロールしていたということは、素材の比重を調節していたと推測できます。
混入率が低いと通常のプラスチックのように柔らかく、混入率が高いと硬くディスクになっていました。
副作用として混入率に比例して蓄光効果が高くなってました。飛行特性的には重量による違いが顕著でした。

そこで、
仮説1:
 同一グレードで150とヘビーで比重が異なる場合、
 素材の成分を調節して同一の金型で成型している。(Midnight Flyerと同じ考え方)
 ゆえに、150でもヘビーでも形状は同じ → 基本的に空力特性は同じ。

仮説2:
同一グレードで150とヘビーで比重が同じ場合、
プラスチックの射出量をコントロールして成型している。
言い換えれば、金型を変えている(ディスクの厚みを調整するとか、やり方は色々あると思われ)。
ゆえに、150とヘビーでは形状(特に厚み)が異なる → 空力特性が異なる。

個人的には、仮説1であって欲しい。
もし、比重を測定する実験を行い仮説2の方向を示す場合、同じ種類のディスクでも明らかに飛行性能に差があることになる。当然、150 → ヘビーへの持ち替え(海外遠征)時の扱い方は重量以外の要素が出てくるので時間がかかる。
ディスクは150~180gまで均等に生産されていないように思われます。理由は、オンラインショップでのラインナップを見ているとある程度の重量グループが形成されているように見えるからです。
おおよそ、4つのグループ:
 1.ライトウェイト(140未満)
 2.150クラス(145~160未満) --- 日本の規定 152g以下が海外の150クラスの考えとちょっと違っている(?)
 3.軽めヘビー(160台、165g中心に±3g位)
 4.重めヘビー(170台、175g中心に±3g位)
です。物作りって大抵狙ったスペック(この場合、重量)に対して正規分布でできるからね。

タイトルをアルキメデスの原理としてのは、一度ディスクの比重を測定してみようかと思ったからです。バケツに水をいっぱいに張ってディスクを入れます。こぼれた水の量(cc)を測定し、ディスク重量とのリストにします。これに素材もリスト化して考えれば、仮説1と仮説2のどちらに近いかが検証できるのではという訳です。
もう少し水がぬるくなったら、ヒマを見て実験・計測して見たいと思います。